朝食ぬくと脳に悪いの?

Q9朝食抜くと脳梗塞や脳出血の発症率高まるの?

最近、国立がんセンターの予防研究グループが45~74歳の男女8万人を対象に調査を行った結果、朝食を抜くと脳出血を発症する危険性が36%も高くなることがわかりました。

 

ただし、発症の危険性がたかくなったのは脳出血だけで、脳梗塞については差がありませんでした。では、なぜ脳出血だけ発症しやすくなったのでしょうか。おそらく朝食を食べないと血圧が上昇するからではないか、と報告されています。

 

脳出血は、脳血管が破れて起こるので当然、高血圧の影響を直接受けます。一方、脳梗塞は、脳血管に血栓(血液の塊)がつまることで発症します。そのため、脳出血ほど高血圧の影響を受けない、と考えられてわけです。

 

いずれにせよ、朝食をきちんととることが脳出血の予防につながります。どんなに忙しい朝でも、食事を抜くのはやめたほうがいいでしょう。

 

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Q10 口の中の細菌が脳梗塞の原因になると聞きました。歯磨きで防げますか?

歯周病は歯を失うだけでなく、脳梗塞の原因にもなります。歯周病になっていても治療せずに放置したり、歯磨きをしているから大丈夫などと考えていたりすると、非常に危険です。

 

口の中には葯700種類、葯1000臆個の細菌(口腔内細菌)がすみ着いてます。この中の歯周病菌が、炎症で腫れた歯肉から毛細血管に侵入し、脳梗塞を引き起こすことがあるのです。

 

歯周病菌が血管内で炎症を引き起こすと、免疫反応(免疫とは病気から体を守るしくみ)が起こります。すると、マクロファージという免疫細胞の死骸が堆積して血管内にプラークというコブができ、動脈硬化(血管の老化)が進みます。このプラークがはがれて血栓(血液の塊)ができ、脳血管がつまると脳梗塞がおこるのです。

 

さらに歯周病菌は、インスリンという血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を下げるホルモンの働きを妨げるため、糖尿病を引き起こすこともあります。もちろん、糖尿病になると動脈硬化が進み、脳梗塞の危険が高まります。実際に、歯周病の人は、そうでない人に比べて脳梗塞を発症する確率が3倍高くなることがわかっています。

 

では、どう対処したらいいのでしょうか。ポイントは、①歯周病菌の住み家である歯垢を除去すること、②口腔内細菌の増殖を防ぐ唾液を口の中に行き渡せることです。

 

多くの人は、歯磨きをすれば歯垢を除去できると思っていますが、それは間違っています。歯垢は歯間にたまってる場合が多いため、歯ブラシだけでは毛先が届かず、取り残してしまいます。

 

また、食後すぐに歯磨きをして口をゆすぐと、唾液まで吐き出してしまい、口の中のPH(水素イオン指数。高いほどアルカリ性)が下がって口腔内細菌が増殖します。そこで、おすすめしたのが「デンタルフロス」です。デンタルフロスは、歯と歯の間に糸(フロス)を挿入し、歯の汚れを落としたり、歯垢を取り除いたりする目的で使います。

 

これなら、糸が確実に歯間へ到達するので、歯垢がうまく取り除けます。デンタルフロスの使用後はこちをゆすぐ必要もないので、唾液を温存できます。デンタルフロスには、両手で糸を持つ「糸巻きタイプ」と、「ホルダータイプ」があります。どちらを使ってもいいのですが、詰め物した歯が多い人の場合、歯間に挿入した糸が抜けなくなることがあるので、糸巻きタイプがおすすめ。

 

歯垢は、唾液の分泌が減る夜間にできやすいので、就寝前と起床後にデンタルフロスをつかうといいでしょう。なお、デンタルフロスは使い捨てです。一度使ったものは洗わず捨ててください。

 

【夢21誌引用 森 昭院長談】

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