一酸化窒素『NO』血管のつまりや破れを退ける!世界が注目

血液だけでなく血管をトータルでケアーしよう

年を重ねるにつれて体のあらゆる器官が老化しますが、血管も例外ではありません。もちろん、血管の老化が進むには個人差があります。しかし、私の長年の治療経験からすると、平均して55歳を過ぎた頃から、その老化の速度が加速すると考えられます。

 

ちなみに、血管が老化する速度を加速させる原因としては、塩分やカロリーの多い食習慣、運動不足、ストレス、喫煙などが考えられます。そして血管の老化が進んでいくと、血管はしだいに硬くもろくなって、つまったり、破れたりするようになります。

 

それが脳の動脈でおこった場合、脳梗塞や脳出血といった重大な病気の発症につがりわけです。みなさんもよくご存知のように、脳梗塞や脳出血は早期で発見・治療をしない限り重度の障害が残ったり、手遅れの場合は死に至ったりする場合もあります。

 

つまり、一瞬にしてそれまでの暮らしやこれからの未来が大きく変わってしまう危険な病気です。よって、脳梗塞や脳出血では発症を防ぐことが、なによりも肝心になります。しかし、これまでの医学界では、血管ではなく血液の状態に着目した検査や治療が主流とされてきました。

 

もちろん、血液を良好な状態に保つことは大切です。しかし本来、脳梗塞や脳出血の発症を防ぐには血液だけでなく、血液をトータルでケアすることが大切になります。

 

想像してみてください。たとえば、血管は水になります。水が澄んだ美味しいものだったとしても、水道管に破損した箇所があると、そこから水が漏れてしまいます。これでは、いくら血液が良好な状態にあっても意味がありません。

 

そのため、ここ数年のうちに医学界では血管をトータルでケアするという方向に考え方が変わってきたのです。とこれで、そもそも血管がどういった構造をしているのかを、みなさんはご存じでしょうか。

 

脳梗塞や脳出血を発症する動脈で簡単に説明しましょう。動脈は、内側から、内膜、中膜、外膜の三層構造で血管壁を形成してます。具体的にいうと、内膜は薄い繊維成分の内弾性板と内皮細胞、中膜は血管の収縮と拡張に関連する層、外膜は保護層で構成されいます。

 

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NOの産生を担う内皮細胞のケアが肝心

そして今、血管をトータルにケアすることでつまりや破れを退け、脳梗塞や脳出血の発症を防ぐ方法が見つかり、世界中で注目を集めています。それが、体内の一酸化窒素(以下、NOとする)を増やすという方法がです。

 

そもそも、NOという言葉自体に聞き覚えのない人も多いかもしれません。NOとは言葉のとおり、窒素と酸素が結合した化合物のことで、これまではオゾン層の破壊や酸性雨など、環境を害する因子として注目を集めてました。

 

しかし、そのNOが血管の内側にある内皮細胞で産生・放出されおり、血管の若さを保つ重要な働きのあることが研究によって明らかになったのです。

 

前のも述べていますが、内皮細胞とは血管壁の最も内側にある薄い層で、血管内を流れる血液と常に接しています。そのため、血液と血管壁を仲介者のような役割を果たし、血管を守り、強くする働きを担っているのです。

 

その働きは大きく二つあります。一つめは、NOの産生・放出を増やす役割。そして、二つめが、液中に存在する成分が血管壁内に侵入するのを防ぐなど、血管のバリアをする役割です。つまり、血管をトータルにケアするには、NOの産生・放出を担う内皮細胞をどうケアするかが、カギになるともいえます。

 

次の記事で、NOの素晴らしい働きについて、詳しく説明します。

 

夢21誌引用【島田和幸先生談】

 

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