発症や再発を防ぐ生活
Q1脳梗塞や脳出血になりやすい年齢、性別、性格などあれば教えてください。
脳梗塞や脳出血は、生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)が引き金になって起こる病気です。したがって、ふだんの食事や運動、ストレスなどによって起こりやすさ大きな個人差があります。
脳梗塞・脳出血の統計や研究によると、起こりやすさに一定の傾向が認められます。厚生労働省の調査で、患者数は男性59万2000人、女声58万7000人と報告されています。性別による違いはほとんどない、といっていいでしょう。
しかし、年齢によって起こりやすさは大きく変わります。厚生労働省の調査によると、医師から脳梗塞や脳出血と診断される人の割合は40代で1,2%ですが、50代以降から急増し、ピークとなる70代以上では12,2%に達しています。50代以上の人は誰でも危険性があるのです。
性格面については、スペインのサンカルロス大学病院で研究が行われています。この研究では、過去に脳梗塞を発症したことのある人と、健康な人を比較しました。その結果、行動パターンがタイプA(攻撃的・挑戦的で責任感が強い性格)に分類された人は脳梗塞や脳出血の危険が1,23倍も高まることが判明したのです。タイプAの人が発症しやすいのは、常に強いストレスを感じているからでしょう。
Q2家族に脳梗塞や脳出血を起こした人が多いのですが、遺伝しますか?
家族や親戚に脳梗塞・脳出血を起こした人がいると、自分にも遺伝するのではないかと心配してしまうものです。しかし、脳梗塞や脳出血の多くは、高血圧や糖尿病、脂質異常症(血液中の脂質が異常に増える病気)、肥満といった生活習慣が原因で発症します。
すなわち、食べ過ぎや運動不足、ストレスといった悪しき生活習慣が問題であり、生まれながらの体質、つまり遺伝で起こるわけではないと考えられます。
子供の頃から同じ家で暮らしている家族は、同じ食事をとり、似たような生活パターンを送っています。こうした生活習慣が発症リスクを高めることは確かでしょう。実際、富山大学が行った研究では、両親が肥満の場合、子供も肥満になる傾向があると報告されてます。
ちなみに、脳梗塞や脳出血の危険要因である糖尿病は遺伝性があります。また、脳卒中のうちくも膜下出血だけは遺伝する可能性が高いとされています。
管理人は、ゾンビ体操をはじめました^^;。
【夢21誌引用 陣内敬文院長談】