急性腰痛症!
危険な徴候サイン
可能性が低いとはいえ重大疾患を初診時に見落とすわけにはいかないので赤旗徴候となるエピソードを探すのが基本である。赤旗徴候としては以下のものが知られている。
- 1か月以上続く腰痛
- 夜間の安静時痛(寝返り時は除く)
- 50歳以上は癌、70歳以上は圧迫骨折の頻度が高い
- 癌の既往
- 体重減少
- 脊椎の叩打痛
- 発熱、細菌感染
- 外傷の既往
- 馬尾神経圧迫症状(膀胱直腸障害)
- ステロイド使用
これらの徴候が見られた場合はさらなる精査が必要だが、該当がなければ画像診断なども不要と考えられている。一月経過して疼痛が持続したら精査を行うという形で十分である。
治療
MRIなどで診断がついた場合は手術の適応などが考えられるが、急性腰痛症のみの診断の場合は次のような治療が考えられる。
基本的には筋力を鍛えて、痛くならないようにする以外どうしようもなく、サポートをする以外にできることはない。
安静にしていれば人体が持つ自然治癒力により3週間程度-3ヶ月以内に自然に治ることがほとんどである。
だが、安静にしていられず治らないうちに仕事などを再開したことで再発してそのまま慢性化してしまう事例も少なくない。
手術が必要なのは重度の椎間板ヘルニア(下肢の感覚鈍麻や麻痺症状の酷いもの)や腫瘍などがある場合だけである。
激しい「急性腰痛症」であるがゆえに、治療法・施術法は安静にして様子を見るか、安静+湿布+鎮痛剤(パラセタモール、非ステロイド性抗炎症薬)といった程度で消極的なものが一般的である。
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予防
予防策としては、荷物などを持つ際に足場の悪いところで無理な姿勢で持つなどしないように心がけることや、
極端に重いものはなるべく持たずに済むように、物の収納の方法などを普段から工夫しておくことも有効である。
また、睡眠不足でなおかつ過労ぎみの時なども起きやすいので、そのような労働環境に陥らないように防衛策(作業内容の調整や配置転換の要望、転職など)を講じるのもひとつの方法である。
可能ならば普段から軽度の(過度ではない程度の)運動をして腰まわりから背中にかけての筋肉全体が弱らないようにしておくこともそれなりに有効である。
またゴルフをする人については、ドライバーの飛距離を争うようなプレイのしかた(=背中から腰にかけて極端な負荷がかかる行為)やその目的の練習を避け、他の要素をゆったりと楽しむというのもひとつの予防策になる。
お気をつけて
デスクワーカーや車好きの人に多いというデータがある。いすに座りっ ぱなしだと、体を支える体重が腰にかかってくる
管理人も若い頃やっちゃいましたけど、今は大丈夫ですね(^^)
お気をつけをください、ではm(__)m。