最新治療法

Q17脳梗塞の診療法として、血栓を取り除く新手術法あると聞きましたが?

脳梗塞では、薬物治療が中心となります。しかし血栓(血液の塊)が大きい場合、従来の血栓溶解薬はもちろん、新しい t・PA治療でも血栓を十分に溶かせないことがあります。

 

そのときは頭の骨を開ける、つまり開頭して「脳血管バイパス術」などの手術を行うことがあります。しかし、脳の深部の血管は外科的手法ではなかなか手が出せません。

 

そこで登場したのが、開頭せずに血栓を取り除ける「カテーテル治療」です。カテーテル治療は、足のつけ根の動脈からカテーテルという細い管をを送り込んで、脳の血栓を直接取り除いて血流を再開する治療法です。

 

脳梗塞に対するカテーテル治療は、日本では6年ほど前に始まりました。最新治療ではステントという網目状の金属の筒を使い、血栓に通したカテーテルを抜くとステントが広がって血栓にからまり、血栓をステントごと引き戻すことによって回収します。

 

手術時間が短く、患者さんの体への負担がとても少ない治療法です。カテーテル治療の進歩は目覚ましく、治療件数も増加しています。ただし専門的な技術が必要なため、実施しているのは一部の大学病院などに限られています。

 

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Q18不整脈があり重い脳梗塞にならないか心配です。薬で予防できるそうですが?

脳梗塞の中でも重症化しやすいタイプあります。それが、心臓で作られた大きい血栓(血液の塊)が脳に流れ、脳血管をふさぐ心原性脳塞栓症です。心原性脳塞栓症は、心臓の上部にある心房だけが細かく震える状態になる心房細動という不整脈に寄って起こります。

 

心房細動が起こると血流が悪くなって血栓が作られやすくなり、この血栓が脳に運ばれて脳血管をふさぐと心原性脳塞栓症を発症します。心房細動は自覚しにくく、健康診断の心電図検査で初めて見つかる人も多くいます。

 

この検査中に心房細動が起こらないこともあるので、見つけるには24時間心電図の検査を受けることが必要です。心房細動が見つかった場合、抗凝固薬を服用することで、心原性脳塞栓症を防ぐことができます。また最近は、薬物を用いない治療(カテーテルアブレーションなど)も行われています。

 

ほかにも重症化しやすい脳梗塞としては、頸動脈狭窄(けいどうみゃくきょうさく・首の血管が狭くなった状態)によるアテローム血栓性脳梗塞があります。これは首の血管にできた血栓が脳まで流れて、脳血管をふさぐタイプです。

 

頸動脈狭窄を見つけるには、超音波による頸動脈エコー検査を受ける必要があります。狭窄が軽い場合は生活習慣の改善に加え、LDL(悪玉)コルステロール値を下げる薬や降圧剤を服用します。

 

管理人も、ドックで不整脈の再検査って来たんで近くの病院に行ったら、そこの先生に言われたのが、「それは動脈硬化でしょう。赤ちゃんの頃から進んでるんですから、仕方ないでしょう、どうしても心電図で図りたかったら来週の後半の午後に来なさい」だって^^; あとは行ってません^^;。

 

【夢21誌引用 山口三千夫院長談】

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