ことわざ一覧

あ行

 

ことわざ 読み 意 味
合縁奇縁 あいえんきえん 合縁奇縁とは、人と気持ちが通じ合うのも、通じ合わないのも、不思議な縁によるものだということ。
ああ言えばこう言う ああいえばこういう ああ言えばこう言うとは、相手の言うことに素直に従わず、いちいち理屈をこねて逆らうこと。
匕首に鍔を打ったよう あいくちにつばをうったよう 匕首に鍔を打ったようとは、釣り合わないもの、不調和なもののたとえ。
挨拶は時の氏神 あいさつはときのうじがみ 挨拶は時の氏神とは、喧嘩や争いごとの際に仲裁してくれる人がいたら、それに従うのがよいということ。
愛想も小想も尽き果てる あいそもこそもつきはてる 愛想も小想も尽き果てるとは、相手の言動などにあきれ果て、好意や愛情がすっかりなくなってしまうこと。
開いた口が塞がらない あいたくちがふさがらない 開いた口が塞がらないとは、相手の行動・態度に、あきれ返って物が言えない様子。
開いた口へ牡丹餅 あいたくちへぼたもち 開いた口へ牡丹餅とは、努力や苦労もなしに、思いがけない幸運が舞い込むことのたとえ。
相手変われど主変わらず あいてかわれどぬしかわらず 相手変われど主変わらずとは、相手が次々と変わっても、こちらは常に同じことを繰り返しているというたとえ。
相手のない喧嘩はできぬ あいてのないけんかはできぬ 相手のない喧嘩はできぬとは、喧嘩というものは、受けて立つ者がいてこそ成り立つものなのだから、相手にしなければ喧嘩は起きないということ。
会うは別れの始め あうはわかれのはじめ 会うは別れの始めとは、出会った人とは必ず別れなければならぬということ。
阿吽の呼吸 あうんのこきゅう 阿吽の呼吸とは、二人以上の人が何かをするときの、微妙な気持ちや調子。また、それがぴたりと合うこと。
敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり あえておくれたるにあらず、うますすまざればなり 敢えて後れたるに非ず馬進まざればなりとは、自分の手柄を誇らずに、謙遜することのたとえ。
仰いで天に愧じず あおいでてんにはじず 仰いで天に愧じずとは、自分自身をかえりみて、心にも行いにもやましいことが少しもないこと。
青菜に塩 あおなにしお 青菜に塩とは、元気をなくして、すっかりしょげている様子。
青は藍より出でて藍より青し あおはあいよりいでてあいよりあおし 青は藍より出でて藍より青しとは、弟子が師匠の学識や技量を越えることのたとえ。
赤子の手を捻る あかごのてをひねる 赤子の手をひねるとは、無力の者をたやすく負かしたり、物事をやすやすと行えることのたとえ。
秋高く馬肥ゆ あきたかくうまこゆ 秋高く馬肥ゆとは、秋の快適な気候のこと。
空き樽は音が高い あきだるはおとがたかい 空き樽は音が高いとは、中身のない人ほどよくしゃべるということのたとえ。
商いは牛の涎 あきないはうしのよだれ 商いは牛の涎とは、商売をするには、せっかちであってはならず、気長に辛抱強く続けるべきであるということ。
秋茄子は嫁に食わすな あきなすはよめにくわすな 秋茄子は嫁に食わすなとは、おいしい秋のなすは、もったいないから嫁には食べさせるなという姑の嫁いびりの言葉。
また、反対に、なすは体を冷やす、あるいは種が少ないので子供ができないといけないから、嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う言葉。

 

い行

 

ことわざ 読み 意 味
言いたい事は明日言え 言いたい事は明日言え 言いたいことは明日言えとは、言いたいことがあっても、充分に考えた上で言うほうがよいということ。
急がば回れ いそがばまわれ 急がば回れとは、急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だということ。
居候三杯目にはそっと出し いそうろうさんばいめにはそっとだし 居候三杯目にはそっと出しとは、人の家に世話になっている者は、食事のときも遠慮しがちになるということ。
何れ菖蒲か杜若 いずれあやめかかきつばた いずれ菖蒲か杜若とは、どちらもすぐれていて、選択に迷うことのたとえ。
以心伝心 いしんでんしん 以心伝心とは、言葉や文字を使わなくても、互いの気持ちが通じ合うことのたとえ。
衣食足りて礼節を知る いしょくたりてれいせつをしる 衣食足りて礼節を知るとは、人は生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるということ。
医者の不養生 いしゃのふようじょう 医者の不養生とは、口では立派なことを説いているが、実行が伴わないことのたとえ。
石橋を叩いて渡る いしばしをたたいてわたる 石橋を叩いて渡るとは、用心の上にさらに用心を重ねて物事を行うこと。
石の上にも三年 いしのうえにもさんねん 石の上にも三年とは、つらくても辛抱して続ければ、いつかは成し遂げられるということ。
石に漱ぎ流れに枕す いしにくちすすぎながれにまくらす 石に漱ぎ流れに枕すとは、負け惜しみが強いこと。無理にこじつけて、自分の説を通そうとすること。
石に灸 いしにきゅう 石に灸とは、何の効き目も、反応もないことのたとえ。
石に立つ矢 いしにたつや 石に立つ矢とは、どんなことでも、必死になって行えば必ずできるということのたとえ。
石が流れて木の葉が沈む いしがながれてこのはがしずむ 石が流れて木の葉が沈むとは、物事が通常の道理とは逆になっていることのたとえ。
いざ鎌倉 いざかまくら いざ鎌倉とは、さあ大変だ、一大事が起こった、という気持ちを込めて使う言葉。
異口同音 いくどうおん 異口同音とは、多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。また、多くの人の意見が一致すること。
行き掛けの駄賃 いきがけのだちん 行き掛けの駄賃とは、ある事のついでに他の事をすること。また、そうやって儲けること。
生き馬の目を抜く いきうまのめをぬく 生き馬の目を抜くとは、すばしっこく人を出し抜き、抜け目がなくて油断できないさまのたとえ。
怒りは敵と思え いかりはてきとおもえ 怒りは敵と思えとは、怒ることは自分の身を滅ぼすことになるから、慎むべきだという戒め。
家貧しくして孝子顕る いえまずしくしてこうしあらわる 家貧しくして孝子顕るとは、家が貧しいと子供が親を助けようと働くようになり、子の善行が世間に知られるようになる。逆境になると誠実な人間が表面にあらわれるということ。
言うは易く行うは難し いうはやすくおこなうはかたし 言うは易く行うは難しとは、何をするにしても、口で言うのは簡単だがそれを実行するのは大変難しいということの教え。
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