つぶやき起立で調べよ
脳卒中のリスク(危険性)を高める要因としては、まず50代以上という年齢があげられます。さらに喫煙、過度の飲酒、高脂肪、高塩分色、運動不足といった生活習慣もリスク要因です。特に高血圧や糖尿病、脂質異常症(血液中の脂肪が異常に増える病気)、肥満、心房細動(不整脈の一種)・心臓病(心筋梗塞・弁膜症など)といった病気を抱えてる人もなりやすいことがわかってます。
脳卒中を防ぐには、こうしたリスク要因となる生活習慣を見直し、高血圧などの病気を改善することが大切です。そして、前の記事でも述べたように多くの場合、脳卒中が起こる前には、脳内に数多くの脳卒中の芽が出来ています。つまり、脳内に「小さな血栓(微小脳梗塞)&出血(微小脳出血)」が増えてることが多いのです。
微小脳梗塞や微小脳出血は「無症候性脳梗塞」「一過性脳虚血発作」、あるいは「隠れ脳梗塞」と呼ばれています。症状が現れないことが多く、たとえ症状が出ても軽く短時間で治るため、症状を自覚しない人がほとんどです。
しかし、MRIで調べると、大きさ5㍉以下の微小脳梗塞などができていることがわかります。この微小脳梗塞は、脳血管が血栓(血液の魂)によってつまり、その先に血液がいかなくなって極めて小さい範囲の脳細胞が壊死(死滅すること)した状態です。
そして、始めは微小脳梗塞が数個現れる程度でも、時間がたつにつれて脳内のあちこちに現れるようになります。この微小脳梗塞を放置すると、大きさも徐々に拡大し、ついには本格的な脳梗塞へと発展します。
微小脳梗塞は、主に2種類に分けられます。一つは「ラクナ梗塞」もう一つは「びまん性白質変性」といって、脳室(髄液という液体が入った場所)の周辺が、著しい血流不足によって白く変性(性質がかわること)したものです。
微小脳出血は、二つに分けらます。一つは、小さな出血部分(血腫)ができるもの。もう一つは血管壁がもろくなって、その細胞が死滅するもの(血管壊死)です。どちらの微小脳出血が増えても、数年後には本格的な脳出血を招く危険性が高まります。なお、多くの場合、微小脳出血のある人は、微小脳梗塞も起こしてることがわかってます。
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自分で行う検査で簡単に見つかる
本格的な脳梗塞や脳出血を予防するためには、その前段階の微小脳梗塞や微小脳出血の有無を確かめることが重要です。脳ドックなどでMRI検査を受ければ微小脳梗塞や脳出血を確実に見つけられますが、検査には費用もかかり大変でしょう。そこで、まずおすすめしたいのが、家庭で誰でも簡単に出来る自己発見法です。いくつかの方法がありますが、ここでは「つぶやき起立」を紹介しましょう。やり方は下の写真を御覧ください。
次に、微小脳梗塞や微小脳梗塞が発するサインのチェック表を紹介します。脳内に微小脳梗塞や微小脳出血ができても多くの場合、症状は現れません。しかし、微小脳梗塞など増えると小さなサインが現れるのことがあるので、下のチェック表で調べてみて下さい。以上のチェックで微小脳梗塞や微小脳出血が増えている可能性が高いと解った人は、手の指を動かす運動を心がけて下さい。
例えば、両手を前に突き出して「手の指を開く・閉じる」を素早く葯10回くり返します。こうした運動を行うことで、微小脳梗塞などが解消しやすくなることがわかっているからです。
こちらは、国立がんセンターの「✙脳卒中リスクチェック」なります、気になる方は診断してはいかがでしょうか
引用元:夢21誌