新型モデル「X」発表
米アップルは12日、スマートフォン「iphone](アイフォーン)」の新型を発表した。
スマホの前面のほぼ全てを画面にした高級機種「X(テン)」と、従来機種の後継となる「8」、「8プラス」を発売する。
新社屋のスティーブ・ジョブス・シアターで発表会を開いた。高級路線を進め、韓国サムスン電子や中国メーカーといったスマホ市場の競合他社に対抗する。
「X]はアイフォーン発売10年の記念モデルで、日本での価格は11万2800円(税別)から。日米などで10月27日から予約を受付、11月3日に販売する。
無線充電機能を備える。「8」と「8プラス」は今月15日から予約を受付け、22日に販売する。
日本の通信大手ではストバンク13日、「8」以降の最新アイフォーンの端末代を最大で半額値引きすると発表した。NTTドコモとKDDIも近く端末代を公表する。
「X」はアイフォーンで始めて画面に有機ELを採用した。これまでの端末の下部あった基本画面に戻るホームボタンをなくし、画面サイズ5.8インチと大型化した。
顔認証技術による画面のロック解除機能も装備。現実の光景に架空の物体を重ねて映し出す「拡張現実(AR)」への対応を強化した。
● 無線充電機能備え、AR対応を強化した「8」は7万8800円(税別)から。
● 画面サイズが「8」より大きい「8プラス」は8万9800円(税別)から。
また、携帯電話回線に接続できる腕時計型端末「アップルウオッチ」の新機種「シリーズ3」も発表した。
アイフォーンなどを経由しなくてもアップルウオッチ単体で電話やメールの受信ができる。
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操作法の転換
米アップルは12日発表した新iphone(アイフォーン)の高級機種「X(テン)」で、基本画面に戻るホームボタンをなくし、10年前の初代アイフォーンからあった操作方法を転換した。指紋認証の代わりに顔認証技術を搭載した。
基本画面にするには、指を画面下から上方に滑らせる。上方に滑らせた指を止め、画面を長押しすると、アプリを切り替えられる。
顔認証は3万以上の赤外線の点を顔に投射し、本人を特定する。画面を見てロック解除できる。髪型を変えたり、眼鏡をかけたりした場合も認識。決済の際の本人認識にも活用できる。
顔認識を使って、利用者の表情をも模して動く絵文字「アニ文字」で遊べる機能も搭載した。パンダやロボットなど12種類あり、音声も入れて動画を友人にらに送信できる。
「X]と「8」「8プラス」は現実光景に架空の物体を重ねて映し出す「拡張現実(AR)」への対応を強化。処理速度が速くなったため、これまでより複雑でリアルなゲームができるといいます。