そもそも「丑」とは
「丑」が持つ意味
丑(うし)は十二支の一つ。2番目に数えられ、西暦を12で割って5余る年が「丑年」となります。その他、「土用の丑の日」、「丑の刻参り」という言葉を耳にする通り、年・月・日・時刻・方位などにあてられます。
丑の月は旧暦12月(現代ならおおむね1月)、丑の刻は午前1時~3時、丑の方位は北北東(北基準右廻り30度の方位)にあたります。
ちなみに、怪談話によく登場する「丑三つ時」というのは、丑の刻にあたる2時間を4つに分割した3番目にあたる時刻、すなわち午前2時~2時30分までの間のことを指しているのです。
また、中国の歴史書『漢書』律暦志によると、「丑」は「紐」(「ひも」「曲がる」「ねじる」の意味)で、芽が種子の中に生じているものの、出かかっていて表面に出てきていない状態を表しているといわれています。
2021年は辛丑(かのとうし)
干支というと、現代では「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の十二支を指しますが、本来干支は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十干と十二支を合わせて、十干十二支で表されます。
十干十二支を簡単にいうならば、これは記号のようなもので、かつてはそれぞれを組み合わせて数字のように使われていました。60年周期になっていて、2021年は「辛丑(かのとうし)」。古文書などでは、元号と十干十二支で年号が表されているものもあり、それに倣えば「令和三年辛丑」ということになります。
引用元
https://nenga.templatebank.com/column/031/