名字の特徴 色々 調べてみました鳥取県 ~ 縄県まで 都道府県別

鳥取県

金持のルーツ

県3位に山根が入ってるのはレア。6位の谷口は西日本に多いが、人口比では鳥取が日本一。

小椋、角、林原、景山、生田などは鳥取らしい名字といえる。

江戸時代、藩主が池田家になった際、もともといた池田は”生田”に名字を変えました。

原則的に、藩士は、藩主と同じ名字は名乗らないので。秋田には金持というゴージャスな

名字があるが、ルーツは鳥取県日野郡金持です。

島根県

さすが”神の国”

出雲大社を擁する島根。神門(こうど)、神庭(かみにわ)など神にちなんだ名字があるのが

独特といえます。また出雲地方は、古代から良質な鉄がたくさん採れた”製鉄のメッカ”。

鉄は”金”の文字で表されたため、金を冠する名字のほか、鉱(あらがね)、鈩(たたら)なども。

県48位・錦織のルーツは滋賀県大津市の地名。もともとは”にしこり”と読んだが、現在は

”にしこおり”が多い。勝部、野津、森脇、江角、園山なども島根らしい名字です。

岡山県

198位の名字が県2位

いちばん多い名字は山本だが、2位は三宅。全国ランキングは194位なので、この順位はかなり

特徴的です。11位の難波は、源平合戦で平塚方の武将として登場する一族で、県内に38%が住んで

います。30位の妹尾(せのお)も、古代豪族の子孫で『平家物語』にも出てきます。

難波も妹尾も岡山ならではの名字です。その昔、岡山は吉備国として栄えていたため、古い氏族

が多いです。

広島県

西日本なのに佐藤が多い

山本、田中、藤井、佐藤、高橋、村上、佐々木・・・とメジャー名字が上位を独占。

佐藤は東日本を代表する名字なのに、県4位。西日本ではかなり珍しいです。

これは、鎌倉時代初めに東国の武士が移り住んだことや、備後福山藩は普代大名が代わるがわる

やって来たためです。県西部の安芸地方は山本、田中が多く、特に安芸北部は佐々木が集中。

東部の備後地方は、村上、佐藤が多いです。

山口県

川村さんよりも河村さん

トップ4は山本、田中、中村、藤井。これは、山陽にほぼ共通して見られる傾向です。

県9位は河村。全国的に”かわむら”は川村と書く方が多いので、かなり特徴的。

古谷、弘中、村岡、水津、縄田などが山口らしい名字といえる。

珍しい名字としては無敵があります。殿様が、抜群の動きをした武士につけたそうです。

さらに目(さかん)、金魚、次郎垣内(じろうかいうち)、二十八(つちや)などです。

徳島県

東日本の名字が多い

全国1位の佐藤は、関東から東北に非常に多く、西日本では県トップ5にもなかなか入らない。

が、徳島では堂々の1位。徳島には鎌倉時代に関東から多くの武士たちがやって来たため、

佐藤ほか、東日本の名字が多いのが特徴。県22位に坂東、31位に板東が入ってるのもユニーク。

吉野川の下流に、板東、上流に坂東が多いです。徳島らしい名字は新居、湯銭、鈴江、後藤田

などです。

香川県

唯一の大西さんが1位

香川の1位は大西。ルーツは、徳島県三好市にある地名です。戦国時代、大西頼武は土佐北部から

讃岐国豊田郡にかけ勢力を誇りました。今でも四国中央部一帯に大西は多いです。東部は多田、

長尾、岡など徳島と共通した名字が多いです。西部では真鍋、藤田、合田など愛媛の東予地方

とにた名字傾向が見られます。いかにも香川らしい名字には宮武、香西、福家、十河、宮脇、

大林などです。

愛媛県

瀬戸内海独特、村上&越智

高橋が1位なのは、愛媛と群馬だけです。県2位の村上、4位越智は瀬戸内海独特の名字です。

越智のルーツは伊予国越智郡(現・今治市付近)の古代豪族。また、平安末期に信濃(長野)

の村上一族が伊予に移り、村上水軍となりました。県5位が渡部、6位が渡辺。漢字を無視した

”わたなべ”であれば高橋をしのぐ。愛媛独特の名字は宇都宮、兵頭、菅、玉井などです。

高知県

トップは西日本を代表する山本

西日本を代表する名字・山本が、高地では1位です。ただ、県2位の山崎、3位の小松、4位の

浜田などは、他県ではトップ10入りする名字ではありません。県8位の岡林は、高知独特の

名字です。県全域に見られますが、特に仁淀川の流域に多いです。さらに高知を代表する

名字は片岡、西森、土居、中平、公文、楠瀬、森岡、笹岡などです。難読名字では五百蔵

(いおろい)と甲把(かっぱ)が有名です。

福岡県

圧倒的に田中

福岡では田中がダントツの1位。2位は九州に多い中村、3位は西日本に多い井上、4位は

北九州独特の古賀、5位が西日本を代表する名字の山本です。

西日本と九州の特徴を合わせたよなランキングになっています。

県8位の松尾、10位の山口も北九州に多い名字です。

福岡独特の名字としては石橋、白水(しろうず)、許斐(このみ)。珍しい名字には

京都(みやこ)、冬至(とうじ)、不老などです。

佐賀県

石丸、田中丸、源五郎丸

県1位は山口で、お隣の長崎でもトップです。江戸時代、佐賀と長崎は合わせて肥前国でした。

両県の傾向は似ています。県3位に古賀、4位に松尾、5位に中島と、北九州らしい名字が並ぶ。

江口、江頭、副島(そえじま)、大坪、岸川、横尾などは佐賀らしい名字です。また佐賀には

田中丸、石丸、市丸、船津丸、源五郎丸など”丸”がつく名字が多いのも特徴です。

丸は、開墾した土地を意味します。

長崎県

佐賀と似ています

1位山口、2位田中は佐賀と同じ。3位に古賀が入っているのがレア。岩永、井戸、古川も両県に

見られる名字です。長崎らしい名字は、県16位の林田。島原半島に多く、熊本の天草などにも

見られます。また県41位の平山は対馬や五島列島に多い名字です。さらには浜崎、田川、出口、

浦、阿比留、高比良なども。阿比留は対馬でいちばん多い名字です。代々、対馬の官僚を務めました。

熊本県

井さんがたくさん

北九州全般に広がる田中、中村がツートップです。熊本独特の名字としては検索ツール12位の緒方、

29位の田上。九州以外では”たがみ”と読むことが多いですが、熊本では”たのうえ”が非常に多いです。

県30位の上村も、新潟では”かみむら”と読みますが、熊本では”うえむら”です。

熊本らしい名字には清田、古閑、田尻、赤星などです。また阿蘇地方には、井という漢字一文字の

名字が集中してます。

大分県

なんといっても〇藤

大分の1位は佐藤。西日本ではかなり珍しい。県ランキングには2位の後藤ほか、工藤、首藤、衛藤、

安藤がトップ30入り。九州全体に多い田中、山口、中村。北九州に多い古賀、松尾。南九州に多い

山下,坂元。大分ではひとつもトップ10に入ってません。名字の傾向は関東地方に近いです。

県6位に安倍、9位に阿部など、漢字まで聞かないとわからない名字が多いのも特徴です。

大分らしい名字には阿南、姫野、麻生などです。

宮崎県

ダークホース・黒木がトップ

ほかの県ではほとんど見られない黒木が、宮崎では1位に。黒木は全国ランキング300位台。

メジャーとはいえない名字ゆえに、異例ともいえる。県2位は甲斐、3位は河野、6位は長友

と、かなり独自性の強いランキングです。宮財規らしい名字は岩切、金丸、中武、押川、椎葉、

興梠(こおろき)などです。珍しい名字には大平落(おおでらおとし)、下り藤、砂糖元(

さともと)、五六(ふのぼり)です。

鹿児島県

本じゃなく元です

鹿児島の1位は中村。45都道府県でトップ50入りするメジャー名字だが、県単位で1位なのは

鹿児島だけ。トップ50には有村、鮫島、大迫など県外では見られない名字が目立ちます。

鹿児島では松本、坂本、福元など”本”ではなく”元”と書きます。また堀之内、竹之内、竹之下

など”〇之〇”という名字も多いです。また奄美地方は琉球文化圏の影響で、漢字一文字の名字

が多いです。

沖縄県

独自名字のオンパレード

1位比嘉、2位金城、3位大城、4位宮城、5位上原、6位新垣、7位島袋・・・沖縄のランキングは

他県とはまったく異なります。比嘉、新垣、島袋、県11位の知念、12位の仲宗根などは、全戸の

85%以上が沖在住です。沖縄に独自の名字が多い理由は、琉球語の影響や地理的な要因もあるが、

江戸時代に支配した薩摩藩が”大和風”の名字を禁止したことにもよります。

 

最後までお読み頂き有り難うございます。

 

 

 

 

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